★Sevres(cit de la cramique)★ フランスが誇るセーブル窯はポンパドール婦人の助力もあって、王立窯として発展を遂げました。1759年、王立セーブル製陶所となり、今もフランスの文化と美を伝える優れた陶磁器を生み出し続ける国立セーブル製陶所の歴史はここに始まります。セーブルの功績は、国家的使命ともいえるフランス独自の意匠を確立し、完成度の高い芸術作品を作り続けてきたことにあります。18世紀、セーブルは東洋芸術の様式をうけつぎながらも、当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造しました。「王者の青」「ローズ・ポンパドール」と呼ばれるセーブルの色、華美で鮮麗な装飾、独特の風合を持つソフトペーストなど、他の追随を許さないセーブル芸術が、宮廷文化の中に華開いたのです。盛名を馳せたセーブルも、国窯という背景から生産は非常に限定され、世の人々の目に触れることは少なく、「希少な陶磁器」と呼ばれました。今日に至っても、生産量は年間約6000ピースと限定され、そのほとんどがフランス国家のために作られます。この少量生産は、「最高の作品を作り出す」ための必然であり、その稀少性ゆえに、誇り高きセーブルの名声は一段と高まっています。
サービス カラーブル(グリーン 十八世紀の彩色地花文様)
コーヒーカップ&ソーサー(140cc)成型年度カップ:1996年,ソーサー:1995年装飾完成年度2004年 Natacha Pecheff(ナタシャ ペシェッフ)作品サイズ カップ(140cc)(口径:6.5cm,高さ:6.7cm,持ち手を含む長さ:9cm)
ソーサー(直径:12.5cm,高さ:2.3cm)特記事項画像と実際の作品の色合い及び風合いは微妙に異なります。ギフト包装無料で承ります参考上代(定価)オープンプライス作品説明 クリエーター:Natacha Pecheff(ナタシャ ペシェッフ)
フランス国立セーブル陶磁器製作所工房で創作活動をする装飾作家(画家)、陶芸家。
【素材:PT(ソフトペース)硬質磁器の製法を解明する以前セーブルの工房で開発された素材】
この作品のフォーム名は十八世紀中葉、ルイ15世の顧問参事官であり、助言者でもあったPierre Calabre(ピエール カラーブル)の名に由来しています。彼は1745年から1759年にかけて運営されたヴァンセンヌ-セーブル陶磁器製作所に、1750年から1756年のあいだ正会員として勤めました。
作品にはセーブル工房のロゴと成型年度、装飾完成年度と作家のサインが記されています。
この作品は十八世紀の技法による軟質磁器PT(ソフトペースト)によって制作されています。
装飾:カップにはグリーン地に十八世紀の彩色地花文様をCatherine Bleriot(カトリーヌ ブレリオ)により丁寧に手描きで施されセーブル工房独自の技法プチ・フー(金や色彩を低温で焼き付ける)により仕上げられています。カップ、受け皿ともに轆轤成型によるもので、取っ手は型に流し込んで成型し、十八世紀当時の技法による液状陶磁器で手作業で取り付けられています。まず1260度で白磁素焼き状態に焼きます。次に釉薬を吹き付ける技法でかけた後、二度目に1120度で焼き付けます。カップの図柄は、十八世紀スタイルの額縁に囲まれた薔薇の図が描かれ、受け皿と同様に金彩よる螺鈿模様(狼の歯)と呼ばれる縁飾りが手描きで描かれています。ほそい線模様と取っ手の金彩は24金によるものです。
☆Pate tendre(ou P.T)☆
ソフトペースト(軟質磁器P.T):セラミック素材の呼称であり、半透明でカオリンの発見以前のヨーロッパにおいて開発された硬質磁器のベースとなる素材。今日、PTは十八世紀の素材のバリエーションのひとつであり、1980年にセーブル工房で再開発され、1260℃で焼かれたものが作られました。「ソフトペースト(軟質磁器)のパテは20ほどの要素から構成されています。初めのものは鉱物(岩)の結晶、ガベルの塩、岩石の明礬、アリカントのソーダ、モンマルトルの採石場の高熱で焼かれた石膏、そしてフォンテーヌブローの砂で構成されている。全ての素材は焼いてから使用される」
(セーブル陶磁器博物館におけるファルコネ展の図録より抜粋)
※複雑で高度な技術を要しコストのかかるこの製法は1804年に中止され近年まで生産が中断されていました。しかしジスカールデスタン大統領の時代、彼の命により再生産が開始されました。
★Sevres(cit de la cramique)★ フランスが誇るセーブル窯はポンパドール婦人の助力もあって、王立窯として発展を遂げました。1759年、王立セーブル製陶所となり、今もフランスの文化と美を伝える優れた陶磁器を生み出し続ける国立セーブル製陶所の歴史はここに始まります。セーブルの功績は、国家的使命ともいえるフランス独自の意匠を確立し、完成度の高い芸術作品を作り続けてきたことにあります。18世紀、セーブルは東洋芸術の様式をうけつぎながらも、当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造しました。「王者の青」「ローズ・ポンパドール」と呼ばれるセーブルの色、華美で鮮麗な装飾、独特の風合を持つソフトペーストなど、他の追随を許さないセーブル芸術が、宮廷文化の中に華開いたのです。盛名を馳せたセーブルも、国窯という背景から生産は非常に限定され、世の人々の目に触れることは少なく、「希少な陶磁器」と呼ばれました。今日に至っても、生産量は年間約6000ピースと限定され、そのほとんどがフランス国家のために作られます。この少量生産は、「最高の作品を作り出す」ための必然であり、その稀少性ゆえに、誇り高きセーブルの名声は一段と高まっています。
Sevres カップコレクション 超希少品 コーヒーカップ 重要作品